祖母が星になった日。
昨夜遅く、祖母の体調が悪く、病院に行こうとしたが、
相変わらず病院嫌いの祖母は行くのを嫌がり、
結局、睡眠薬を飲んで、寝る事にした。
しかし、飲んでも効かなかったのか、祖母の下痢は止まらず、
物凄く辛そうなので、母が付きっ切りで看病していた。
その後、明け方4時になり、容態が落ち着いたのか、
何も言わずに横になったので、そのまま寝かせる事にした。
朝になり、仕事が休みだった私はそのままのんびり寝ていると、
母が大慌てで私と、同じく休みだった弟を起こした。
なんと、祖母が息をしていない。
大慌てで駆け寄り、祖母の脈を診ると、動いていない。
すぐに、仕事中の父に連絡した後、消防署に連絡。
状況を説明すると、もう手遅れだろうが、確認に行くと言われた。
それでも、信じられなかった私は、母と2人掛かりで、
人工呼吸と心臓マッサージをしてみたが、
祖母は動かなかった。
結局、消防隊員が駆けつけ、死亡を確認。
掛かりつけの病院もなく、看取った人も居ないので、
警察が呼ばれ、検死が行われた。
その間、ひっきりなしに出入りする警察達に、ウーが興奮するので、
ウーの掛かりつけの病院に預かってもらう事にした。
死体検案書は検死官では書けず、医師に来てもらうので、
医師を待っている間に、ウーを病院に連れて行った。
状況も意味も事情も全く分からないウーは少しパニックだったが、
いつも私が枕の下に敷いている座布団と、
ウーの寝床に敷いているバスタオルと、
ウーが1人で遊ぶボール型のガムと、
ウーがいつも食べるドッグフードを渡して、大急ぎで帰宅すると、
丁度、医師が到着し、詳しい検死が行われた。
あれこれ調べた結果、急性肺炎になったが、
リュウマチのせいで弱っていた心臓がもたなかったらしい。
すでに東京の叔母に電話していたので、叔母達を待つ間、
葬儀屋に連絡して、葬儀の段取りをした。
祖母の生前からの希望で、家族だけの密葬になった。
暫くして、葬儀屋に手配してもらったお坊さんが来られ、
お経を上げてくれた。
部屋で横たわる祖母は、今にも起き出しそうなのに、
何だか、もう何をしても無駄ですよと言われたみたいで、
物凄くショックだった。
葬儀の手配を済ませると、叔母達が着くまでする事がなく、
まんじりともせず、静かに時間が流れていく。
時々、思い出したように、家族の誰かが泣く。
何だか、現実に起こった事じゃないみたいだ。
こんな時、ウーが居たら気が紛れるのにと、
何度も家族と話していたが、ウーも1人ぼっちで寂しいだろう。
誰よりも寂しがり屋で、家族が大好きなのに、
動物病院は夜になると誰も居なくなる。
入院患者が何匹か居たが、泣きすぎて具合が悪くなってないか、
物凄く心配で、こちらの事でもじりじりしてしまう。
ウーを迎えに行くのは明後日の予定。
・・・・・・・・・・・・・・大丈夫だろうか・・・
夜になり、東京から叔母夫婦が車で到着。
やっと、祖母と対面した。
実の娘である叔母は泣きはらしていたが、
祖母が苦しまなくて、本当に良かったと言っていた。
殆ど一睡もしてないだろうから、明日の朝に来ると言って、
1時間程でホテルに帰った叔母達。
家族もそれぞれの部屋に引き上げたが、
私はまだ寝られそうにない。
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